喘息(ぜんそく)の人の気管支をはじめとする気道の粘膜には、好酸球(白血球の一種)やリンパ球を中心とした細胞が集まり、発作がおさまっているときでも炎症が起こっています。 そのため、ちょっとした刺激で気管支を取り囲む筋肉が収縮し、空気の通り道が狭くなる「気道閉塞」が起こりやすい状態が続いています。
気管支喘息の症状は何ですか?
気管支喘息は主にアレルギーによって気道(口から肺までの空気の通り道)が狭くなる病気です。 しつこい炎症が起こることにより気道が狭くなっているところに、急激な刺激を受けるとさらに気道は狭くなります。 これを急性発作といい、呼吸の状態は非常に悪くなります。 そのため気管支喘息の治療は、慢性的な炎症を起こさせないことと、発作から素早く解放することの両方を満たす必要があります。 主な症状は息切れ・咳・喘鳴(ぜんめい:ゼーゼー、ヒューヒューなどの音がすること)などになります。
なぜ喘息が起こるのですか?
どうして症状が起こるの? 喘息(ぜんそく)は、呼吸をするときの空気の通り道(気道)が、アレルギーなど炎症によって敏感になり、けいれんを起こして狭くなることで起こります。 「ゼーゼー、ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)や、激しい咳が出る、呼吸が苦しくなるといった症状が、喘息(ぜんそく)の発作です。
気道に炎症が起こる原因は何ですか?
気道の粘膜が荒れて敏感になる原因には「 炎症 」があります。 季節の変わり目や 刺激 が加わったときに症状が出るのは、気道に慢性的な炎症が起きていることが原因です。 一般に、 吸入ステロイド薬 を使い始めると、炎症がおさえられ、症状もおさまってきます。
喘息は慢性の病気ですか?
喘息 は、 糖尿病 や 高血圧 と同じく慢性の病気です。 そのため、自覚症状が出ていても出ていなくても、毎日継続して治療を行う必要があります。 患者さんの自己判断で治療をやめてしまうと、症状が悪化したり発作が起きてしまったりすることがあるからです。