せきの症状が長く続き、ぜん息(喘息、ぜんそく)かもと思っている方に向けて、ぜん息の症状や診断方法のほか、せきが現れるぜん息以外の病気について解説しています。
喘息 どうやったらわかる?
呼吸機能検査(スパイロメトリー) まず息を思いきり吸い込み、次に力いっぱい吐きます。 この時、息を思いっきり吸ったときの肺活量(努力性肺活量)、吐き始めてから吐き終わるまでの時間、吐くスピードを、機械が測定します。 最初の1秒間で吐き出した空気の量を1秒量(FEV1)といい、この値が喘息の重症度の基準となります。
なぜ喘息になるのか?
喘息(ぜんそく)の原因 喘息(ぜんそく)は、呼吸をするときの空気の通り道(気道)が、アレルギーなど炎症によって敏感になり、けいれんを起こして狭くなることで起こります。
喘息 どうする?
発作が起きたときの対処法フローチャート 発作が起きたらまず、発作の程度をみます。 苦しいが横になれる「小発作」、苦しくて横になれない「中発作」の場合、短時間作用性β2刺激薬を、20分おきに2~3回吸入します。 症状が改善したら、そのまま自宅で療養します。 症状が改善しない場合は、救急対応できる医療機関を受診します。
ぜんそくは何科で受診するのか?
ぜんそくは、気道(気管支)の慢性的な炎症によって起こる病気で、正式には「気管支ぜんそく」と呼ばれています。 気道の粘膜が常に赤く腫れ、内側がせまくなった状態になり(気道の狭窄)、ちょっとした刺激にも過敏に反応してさらにせまくなって、ぜんそくの発作が起こります。
喘息の可能性はどのくらいですか?
1,000万ppb=1%です。 呼気一酸化窒素検査の結果が37ppb以上であれば、喘息の可能性が高いとされています。 逆に、喘息の治療薬を使用していないときに22ppb以下であれば喘息の可能性が低いとされています。
喘息以外の病気でないかどうかはありますか?
しかし、喘息以外の病気でないかどうかをチェックするために画像検査はしばしば行われます。 特に高齢の患者さんの喘息を初めて診断する場合などでは他の病気が隠れていることも多いので、画像検査はより多く行われる傾向にあると言えるでしょう。 痰(たん)の検査をすることはあるのか?
子どもの喘息はどのくらいかかりますか?
喘息は日本の子どもの9%から14%ほど、成人(15歳以上)の6%から10%ほどがかかる、とても身近でありふれた病気です。 したがって小児科医なら子どもの喘息にもよく出会うはずです。 子どもの場合には基本的に小児科を受診すれば問題ないでしょう。 大人の場合でも喘息はありふれた病気なので、内科を標榜しているクリニックや病院であればどこでも診てもらえると考えられます。 ただし、初めて喘息の診断をするには専門的な知識や経験が必要になる場合もあり、専門の内科を受診することでより適した評価や処方をしてもらえることがあります。 喘息についての専門科としては呼吸器内科が一般的です。 場合によって アレルギー 内科(リウマチ内科)などが専門的な役割を果たしていることもあります。 2.
喘息の診断のために血液検査は必須ですか?
喘息の診断をするうえで血液検査は必須ではありません。 ただし、喘息以外の病気が隠れていないかをチェックする目的や、喘息の治療薬を決定する目的、どのような物質にアレルギーがあるかを調べる目的などで、採血検査はよく行われます。 採血では様々な項目を調べますが、しばしば調べられる重要なものとしては、血液中好酸球数、血清総IgE 抗体 、 特異的 IgE抗体などがあります。