低Ca2+血症においては、末梢神経線維は高度に興奮性が高まり、時には刺激がなくても静止状態にとどまることができず、反復性に放電する。 カルシウム濃度が正常の50%に下がると、多くの末梢神経で自発性の放電が生じ、筋の過剰な収縮を起こす1)。
低カルシウム血症 なぜ起こる?
低カルシウム血症の原因はさまざまありますが、代表的なものとしては腎臓でのカルシウムの再吸収を促す副甲状腺ホルモンの分泌の低下、腸管でのカルシウムの吸収を促すビタミンDの欠乏、カルシウムの排せつを抑制する腎臓の機能低下などが挙げられます。
カルシウム不足 テタニー なぜ?
副甲状腺とは甲状腺の近傍に位置する臓器であり、副甲状腺ホルモンと呼ばれるホルモンを分泌しています。 このホルモンはカルシウムバランスを保つ働きがあるため、副甲状腺機能低下症でホルモンの分泌が低下するとカルシウムの障害が生じ、その結果としてテタニーの発症につながることがあります。
低カルシウム血症 どうなる?
低カルシウム血症が進行すると、強い痛みを伴う筋肉のけいれんがよくみられ、そのほかに錯乱、抑うつ、忘れっぽくなる、唇や指や足のチクチク感、筋肉のこわばりと疼きなどの症状が現れることもあります。 通常は一般的な血液検査で発見されます。 低カルシウム血症の治療には、カルシウムとビタミンDのサプリメントが使用されます。
腎機能低下 低カルシウム血症 なぜ?
二次性副甲状腺機能亢進症と腎性骨症腎不全ではビタミンDの活性化障害により、腸からカルシウムが吸収できず低カルシウム血症 となります。 この低カルシウム血症により、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌する二次性副甲状 腺機能亢進症がおこり、骨からカルシウムが溶け出して腎性骨症の原因になります。