血中のカルシウム濃度は血液のpHによって左右されますが、血液がアルカリ性に傾くと低カルシウム血症となり、テタニーがおこります。 この場合、最も多いのが過呼吸症候群で、過呼吸によって血液のアルカリ性が高まり(アルカローシス)、テタニーが起こります。 詳細な解説 低Ca2+血症において見られる、「テタニー」とよばれるけいれんは、主として末梢神経の刺激による筋収縮によって生じるもので、てんかん発作のような、中枢神経の同期性放電とは異なる。
副甲状腺機能低下症 テタニー なぜ?
カルシウムの不足により神経や筋肉の興奮がおこり、テタニー発作というこの病気に典型的な症状が現れます。 テタニー発作とは、上述したように手足の指の不随意な収縮のことで、両手指がこわばったり、顔が引きつったり、全身がしびれたりといった"てんかんの発作"に似た状態が見られるのが特徴です。
低カルシウム血症 なぜ起こる?
低カルシウム血症の原因はさまざまありますが、代表的なものとしては腎臓でのカルシウムの再吸収を促す副甲状腺ホルモンの分泌の低下、腸管でのカルシウムの吸収を促すビタミンDの欠乏、カルシウムの排せつを抑制する腎臓の機能低下などが挙げられます。
テタニー なぜ起こる?
原因 テタニーは、低カルシウム血症や低マグネシウム血症などの電解質のバランスが崩れた状態が原因で起こります。 こうした電解質のバランス異常は、さまざまな病気を基盤として生じることがあります。 たとえば、副甲状腺機能低下症を例に挙げることができます。
低カルシウム血症 どうなる?
低カルシウム血症が進行すると、強い痛みを伴う筋肉のけいれんがよくみられ、そのほかに錯乱、抑うつ、忘れっぽくなる、唇や指や足のチクチク感、筋肉のこわばりと疼きなどの症状が現れることもあります。 通常は一般的な血液検査で発見されます。 低カルシウム血症の治療には、カルシウムとビタミンDのサプリメントが使用されます。
低カルシウム血症の原因は何ですか?
低カルシウム血症の原因. 血清Ca濃度が8.5mg/dl未満、血清イオン化Caが4.5mg/dℓ未満となると、 低Ca血症 とされます。. 体内のCaが減少するのは、Caの摂取不足や腸管からの吸収不足、摂取量を上回る過剰なCa排泄などがあります。. 通常、体内のCaが減少するとPTHと活性型ビタミンDの作用によってCaの吸収が亢進されて、血清Ca濃度が補正されます。. しかし、その調節因子であるPTHや活性型ビタミンDが作用不全になると、調節がきかなくなり低Ca血症が起こります。. 低カルシウム血症を呈する病態.
重度の低カルシウム血症は心電図に影響しますか?
重度の低カルシウム血症は心電図に影響する場合がある。 心電図は,典型的にはQTcおよびST間隔の延長を示す。 T波の増高尖鋭化または逆転などの,再分極の変化も起こる。 重度の低カルシウム血症患者では,心電図で不整脈または心ブロックがときに示されることがある。 ただし,低カルシウム血症が単独でみられる場合は,心電図検査は必須ではない。
慢性低カルシウム血症でビタミンdを補給するにはどうすればよいですか?
慢性低カルシウム血症では,カルシウムおよびときにビタミンDの経口補給で通常は十分である:1日1~2gのカルシウム元素をグルコン酸カルシウムまたは炭酸カルシウムとして投与する場合がある。 腎不全がみられない患者には,ビタミンDは標準的な経口補給薬(例,コレカルシフェロール800IU,1日1回)として投与する。