その後、麻酔となりま すが、帝王切開手術の場合、多くは、脊椎麻酔(いわゆる下半身麻酔)で行います。 脊椎麻酔では、腰のあたりから、背骨の中にある脊髄の近くに局所麻酔薬をいれ、下半 身を麻酔します。
帝王切開 なぜ全身麻酔じゃない?
②手術は胎児が出るまでは意識のある状態で、麻酔は脊椎麻酔・硬膜外麻酔のみで行います。 母体の意識がなくなる麻酔(全身麻酔)を行うと胎児にも麻酔薬が移行してしまい、産まれた後すぐに泣かない(呼吸をしない)可能性があるからです。 脊椎麻酔・硬膜外麻酔はベッド上で横向きの姿勢で行います。
硬膜外麻酔 どこに打つ?
硬膜外麻酔は、脊椎(背骨)の中にある脊髄のすぐ近くの硬膜外腔という場所に、 麻酔薬をいれて、手術部位の痛みを無くす、あるいは軽くする麻酔法です。 手術をする所に合わせて、背中のどこから麻酔薬をいれるかを決め、カテーテルという細い管をいれます。 このカテーテルから麻酔薬をいれて麻酔を行います。
帝王切開なぜ局部麻酔?
帝王切開の麻酔について 腰椎から極めて細い針で脊髄のすぐ近くに局所麻酔薬を投与するという方法です。 迅速で確実に鎮痛効果が得られ、赤ちゃんの誕生の瞬間をしっかりと記憶に残すことができ、スムーズに早期離床できます。 やむなく全身麻酔を選択する場合は、上記の合併症にならないように十分な注意をして行います。
麻酔薬 どこに打つ?
麻酔薬を入れる場所が脊髄を包んでいる袋(硬膜といいます)の外側なのでこのように呼ばれます。 背中あるいは腰から注射し、そこから直径1ミリ位の柔らかいプラスチックチューブを留置します。 麻酔薬はこの細いチューブから入りますので手術後の痛みに対しても有効です。 多くの場合は全身麻酔と組み合わせて行います。
帝王切開は何麻酔?
麻酔は予定帝王切開の場合は局所麻酔(脊椎麻酔または硬膜外麻酔)が使われます。 麻酔の種類によって準備の時間や麻酔が持続する時間が異なります。 脊椎麻酔では背中に針を刺して薬を注射で注入します。 麻酔の効果が現れるまでの時間は麻酔薬を注入してからすぐに効果があり、麻酔の持続時間は2~3時間程度です。
くも膜下麻酔 どこ?
脊髄くも膜下麻酔は、「脊椎麻酔」、「腰椎麻酔」とも呼ばれ、帝王切開ではもっともよく用いられる局所麻酔の方法です。 この方法では背中の腰のあたりから脊髄くも膜下腔という場所(Q3「局所麻酔とはどのような方法ですか?」 を参考にしてください)に薬を投与します。