悪性リンパ腫は「血液の悪性腫瘍」で、がんの仲間の一つです。 細菌やウイルスから体を守る働きをしている白血球のうち、リンパ球というタイプの血球ががん化(悪性化)して増殖し、リンパ節などに腫瘤(しこり)をつくる病気です。 体の様々な部位に生じる可能性があります。
悪性リンパ腫になるとどうなる?
症状が進行すると発熱や全身の倦怠感、体重減少、皮膚の赤み、腫れ、かゆみ、嘔吐などさまざまな症状が出てくる。 また、しこりが気道や血管、脊髄などを圧迫すると、気道閉塞や血流障害、まひなどを引き起こすことも。 また、悪性リンパ腫がほかの臓器や器官へ広がっていくと、それぞれの転移先特有の症状が出現。
悪性リンパ腫は完治しますか?
悪性リンパ腫の患者さんは、年間で10万人に10人程度の割合1)で報告されています。 悪性リンパ腫は、正確な診断に基づいて、適切な治療を行うことで、その種類によっては根治を目指せる可能性のある病気です。
悪性リンパ腫は何科へ?
悪性リンパ腫の診療は内科(血液内科)で行いますが、発症部位や進行の度合いによって様々な臓器に症状を起こすことがあるため、血液内科以外の診療科で診断されることも少なくありません。
悪性リンパ腫になる原因は何ですか?
悪性リンパ腫が発症する原因としては、ウイルス(EBウイルスなど)、細菌(ピロリ菌)、自己免疫疾患(関節リウマチなど)、免疫不全を引き起こす薬剤治療(メトトレキサートなど)、化学物質への暴露が挙げられますが、原因が明らかではない場合も少なくありません。