肺活量とは、最大限空気を吸った後に最大限空気を吐き出した量であり、加齢による肺の弾力性や筋力の低下などにより、肺活量も低下する。 1秒率とは肺活量のうち1秒間で吐き出せた空気量の割合であり、加齢による筋力低下などで1秒率は低下する。
肺活量が低下する疾患はどれか?
肺線維症は、肺が線維化して弾力性がなくなるために肺活量が低下し、拘束性換気障害を生じる。 慢性気管支炎は、気管支の狭窄によって閉塞性換気障害を生じる。 慢性気管支炎と肺気腫を合わせて慢性閉塞性肺疾患(COPD)という。
1秒率が低下するのはどれか?
70%以上が正常ですが、1秒率が低下している場合は閉塞性換気障害(気管支が狭くなっているために起こる呼吸機能障害)が疑われます。 閉塞性換気障害には、気管支ぜん息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などがありますが、どの疾患も気管支が狭くなっているので、一気に息を吐き出すことができず1 秒率が低下するのです。
肺活量の低下は著しくないが、1秒率が低下するのはどれか。(99回) *?
気管支喘息は、気道閉塞のため呼気がしづらくなる。 よって呼気である1秒率が低下する。
肺活量低下 なぜ?
肺胞の壁の線維化、胸膜の肥厚、胸壁の異常などにより、肺が硬くなった状態で、1 秒量が80%未満になります。 肺が膨らみにくくなり、肺に取り込むことができる空気量が減ってしまいます。 代表的な疾患に肺炎、間質性肺炎、肺結核、胸膜炎、自然気胸、肺線維症などがあります。