健康な人では、2層の胸膜の間には少量の液体しか存在しません。 しかし、心不全、肝硬変、肺炎、がんなどの様々な理由により、胸膜の間に大量の液体がたまるようになります。 胸膜炎とは、肺を包む膜である 胸膜 が炎症を起こして、 肺の外側に水(胸水)がたまった状態 です。 肺炎が起きる原因の多くは、細菌感染によって引き起こされる。 原因となる菌はさまざまあるが、その中でも一番多くみられるのが肺炎球菌によるもの。 また、インフルエンザのようなウイルスや、クラミジアなどの微生物でも発症する他、マイコプラズマ、ストレプトコッカス、黄色ブドウ球菌などによる感染が主な原因として挙げられる。
肺に水がたまる原因は何ですか?
肺に水がたまると、 息をするのが苦しくなります 。 また、痰の中に血漿成分が混じり、 ピンク色の痰を出すこともあります 。 症状が重症化すると、体中に酸素が行き渡らなくなり、手足の皮膚や唇が紫色になる「 チアノーゼ 」という症状が出てきます。 また他には、 血圧が低下 したり、 意識がもうろうとする など、深刻な症状が体に現れることがあります。 肺に水がたまる原因の1つは、 心不全 です。 心不全とは、心臓の機能が低下して、体に影響が出てしまう状態です。 心不全になると、体に十分な血液が送られずに、肺の血管内に血液がたまった状態になります。 そして血管にたまった血液が、毛細血管から肺へしみ出し、肺に水がたまるのです。
肺炎の原因は何ですか?
肺炎 は、肺が何らかの原因で炎症を起こした状態です。 肺炎の原因は、細菌やウイルス、アレルギーなど様々です。 肺の中が炎症を起こしているので、肺の血管が弱ってしまい、血管内の血漿成分が肺の中へ漏れやすい状態になってしまいます。 また、肺炎は高齢者に多く、老化で血管が弱っているので、炎症で余計に肺に水がたまりやすい状態になってしまいます。 ※ 肺炎 に関しては、下記の記事も参考にしてみてください。 胸膜炎 とは、肺の周りにある胸膜という部分が、炎症を起こした状態です。 胸膜炎も、炎症により肺や肺の血管を弱くしてしまい、結果的に肺に水がたまります。 肺癌 が原因で、肺に水がたまっている場合、病院では末期症状と判断されます。
肺炎に罹ってしまったら、病院へ行きましょうか?
もし、肺炎などに罹ってしまったら、原発性の病気を初期に治療する事は肺水腫の予防にも繋がりますので、咳と高熱があるようならば、即病院へ行きましょう。 高い山の気圧の変化で起こる高山病は、肺水腫の原因になり得ますので、そのような場所へ行き場合は必ず専門家や熟練者の話を聞き、しっかりと対策をしてから登りましょう。
肺水腫の種類は何ですか?
肺水腫の種類は大きくわけて二つあります。 肺にある毛細血管静水圧が上昇し、液体が漏れ出す症状です。 肺水腫のほとんどが、この静水圧性に分類されます。 心臓の由来のものが多く、心原性肺水腫とも呼ばれています。