肺や気管などの呼吸器を守るために、外から入ってきたほこり、煙、風邪のウイルスなどの異物を気道から取り除こうとする生体防御反応が咳(咳嗽=がいそう)です。 異物が入り込むと、まず咽頭や気管、気管支など気道の粘膜表面にあるセンサー(咳受容体)が感じ取ります。
咳が出る時はどうしたらいいですか?
暖かい飲み物を飲む 飲み物で喉を温めることにより気管を広げ、呼吸を楽にすると咳が治まりやすくなります。 痰(たん)を伴う咳の場合は、喉を直接湿らせることで痰(たん)を体外に排出しやすくなります。 ただし、ウーロン茶は油を分解する効果があり、喉に必要な油まで分解してしまうので避けましょう。
咳 どんな時?
咳は、ほこりやウィルス、細菌などの異物が、体に入ってこないように働く防御機能です。 気道内に侵入した異物は、気道にある咳受容体を刺激し、その信号が脳にある咳中枢に伝えられ、咳が出ます。 異物のほかにも、気道に炎症が生じたり、気道に溜まった痰を出す為にも咳がでます。
咳が続くのはなぜ?
その一方で、3週間以上も咳が続くときには同じ感染症でも、マイコプラズマ、クラミジア、百日咳菌などによる気管支炎が考えられます。 そのほか、日本では高齢者だけでなく若い人でも結核が原因のこともあります。 感染症以外では、喘息、アレルギー性鼻炎、胃食道逆流症、一部の降圧薬の副作用、間質性肺炎、肺がんなども考えられます。
痰って何ですか?
●痰は、気道の粘膜でつくられる炎症性の気道分泌物(粘液)です。 気道分泌物は免疫物質を含み、ホコリや細菌などから体を守ります。 ●痰は透明なものから黄色いものなど色もさまざまで、痰の色によって病気の 状態がわかることもあります。 ●気道が狭くなり、呼吸がしづらくなり ます。