副流煙は主流煙に比べて毒性物質の濃度がかなり高く、ニコチンなら2.8倍、タールは3.4倍。 発がん性があるニトロソアミンという物質にいたっては、25~100倍も濃度が高まっています。 受動喫煙による健康被害は大人では動脈硬化を進ませて、脳卒中や心筋梗塞、肺がんなどを引き起こします。
主流煙と副流煙 何倍?
たばこに含まれる三大有害物質と呼ばれるニコチン(※1)、タール(※2)、一酸化炭素(※3)について比較すると、副流煙に含まれるニコチンは主流煙の2.8倍、タールは3.4倍、一酸化炭素は4.7倍になります。
主流煙と副流煙 どっちが?
副流煙は主流煙よりも有害です 有害成分は低温の不完全燃焼時により多く発生するため、副流煙は主流煙よりも多量の有害物質を含むことが知られています。 また、喫煙者が吸い込んだ後に吐き出す煙を「呼出煙」と呼び、副流煙と合わせて「環境タバコ煙(ETS:Environmental Tobacco Smoke)」と言います。
副流煙 どれくらい吸うと?
炎症を起こすことや喘息などの症状が出やすくなると言われています。 受動喫煙の影響によって、肺がんだけでなく、鼻腔・副鼻腔がん、女性であれば乳がんのリスクが高まるそうです。 副流煙をどれくらい吸うと危険なのかという具体的な数値はありませんが、多く吸えば吸うほどリスクは高まると言えるでしょう。
主流煙と副流煙 どっちが悪い?
主流煙にはかなりの有害物質が含まれていることはもちろんですが、副流煙は燃焼温度が低くフィルターを通過しないため、有毒物質が主流煙の何倍も濃度で含まれていることがわかっています(表)。 主流煙より副流煙のほうがもっと危険なのです。 室内の空気を汚染するタバコの煙は、主流煙と副流煙とが混ざり、環境タバコ煙と呼びます。