肛門腺の中では強烈なにおいのする分泌液が生産され、溜まっていきます。 イタチやスカンクが身を守るために、お尻からとても臭い分泌物を出すという話を聞いたことのある .
肛門の中の分泌物を絞らなければなりませんか?
予防やお手入れの一環として肛門腺の中の分泌物を排出させる場合はトリマーまたは看護師が肛門を下横方向から押し出して分泌物を絞ります。 その子の状況に応じて適切な方法を判断致しますので、あまり「絞らなければならない」と思い込むのではなく、遠慮なさらずお気軽にお声がけ頂ければと思います。
肛門腺の分泌液はいつ出てくるのですか?
そもそも肛門腺とは、犬の肛門の左右にある分泌腺で、肛門嚢とも言います。 そこから分泌された液が肛門の左右下部(4時と8時の場所)から出てきます。 肛門腺の分泌液はサラサラの液体の場合もあればややドロッとした状態のものが多く、強烈なにおいを発します。 この分泌液のにおいは犬によってそれぞれ異なるもので、これを利用してマーキングをしたり、お尻のにおいを嗅ぎ合って情報交換をしたりするのです。 ちなみに、敵を撃退するためにクサイにおいを発すると言われているスカンクが飛ばしているのが実は肛門腺の分泌液なのです。 肛門腺絞りをしないとどうなるの? 肛門腺から分泌されて溜まった分泌液は本来はウンチをするときに排泄物と一緒に自然に絞り出されることがほとんどです。
肛門腺を絞らないと破裂する恐れはありますか?
しかし、インターネット等の情報を読み、「肛門嚢炎」とか「肛門腺破裂」などのリスクがあるので月に1回程度の頻度で肛門腺を絞らなければならないと思い込まれている方が多いようです。 特に、「肛門腺を絞らないと破裂してしまう」と信じておられる飼い主様が多いように感じています。
肛門腺とは何ですか?
そもそも、肛門腺とは何なのでしょうか。 肛門腺とは、肛門の左右に一対ある分泌腺です。 袋状をしているので、肛門嚢(のう)ともいいます。 肛門腺の中では強烈なにおいのする分泌液が生産され、溜まっていきます。 イタチやスカンクが身を守るために、お尻からとても臭い分泌物を出すという話を聞いたことのある方が多いかもしれませんが、これも肛門腺からの分泌物のことなのです。 肛門腺はイタチやスカンクだけにある訳ではなく、犬や猫にもあるのです。 肛門腺で生産される分泌液は、犬や猫それぞれの個体毎に異なるにおいをしているため、個体を識別するために使われています。