肛門周囲膿瘍(はれじ)とは肛門の周囲にできる膿のかたまりです。 直腸と肛門の境目すなわち直腸粘膜と肛門部の皮膚の境目に歯状線というものがあります。 この漏斗状にへこんだ部分に汚物がたまり、炎症がおき、さらに進んで肛門腺管から肛門腺へと進み、化膿して膿がたまります。
肛門周囲膿瘍は炎症を起こしますか?
細菌感染の有無にかかわらず、単に炎症を起こしている状態を“ 肛門陰窩炎 ”、化膿して膿がたまっている状態を“肛門周囲膿瘍”といいます。 (切れ痔)や クローン病 、 結核 、HIV感染などが関与して発症することもあります。 肛門周囲膿瘍は放置をすると、進行してより複雑な治療を要する場合もあるため早い段階で受診することが大切です。 では、どのような症状がある場合に肛門周囲膿瘍が疑われるのでしょうか。 )、発熱が挙げられます。 肛門周囲膿瘍による肛門部の痛みや違和感は数日間続き、徐々に強くなることがあります。 痛みが強い場合には脈を打つように強く痛み、椅子に座ることさえもできなくなります。 肛門周囲膿瘍では、膿のたまった“しこり”が生じます。
痔[UNK]になると、管管から常に膿が排膿されますか?
勘違いの恐れあり! 痔瘻は自然治癒することはほとんどない 痔瘻になると瘻管から常に膿がにじみ出るなど不快な症状が続きますが、しばらくすると膿が排膿されなくなります。 この時点で 痔瘻は自然治癒したと勘違いする人もいるでしょうが、これは間違いです。
痔膿瘍は一度発症してしまうと完治できないのですか?
早期治療が重要! 痔瘻は一度発症してしまうと手術なしでは完治できないと言われています。 痔瘻の初期段階である肛門周囲膿瘍を患った際には、早急に専門の機関で検査を行い、一刻も早く治療に専念するようにしましょう。
通常の痔症は、肛門と直腸の境界にある肛門腺が原因でありますか?
通常の痔瘻は、肛門と直腸の境界にある肛門腺という組織に便が入り込んで細菌による感染を起こすことが原因です。 発症の契機となるのは下痢が多いとされていますが、当院の経験では便秘も原因になると考えています。