高カルシウム血症とは,血清総カルシウム濃度が10.4mg/dL(2.60mmol/L)を上回るか,または血清イオン化カルシウム濃度が5.2mg/dL(1.30mmol/L)を上回った状態である。 主な原因には副甲状腺機能亢進症,ビタミンD中毒,がんなどがある。
高カルシウム血症 どのくらい?
高カルシウム(Ca)血症は,血清Caが10.3mg/dL以上のことである。 軽度なら脱力感,易疲労感,集中力の低下,頭痛,口渇,食欲不振,悪心,便秘などの非特異的症状が主体である。 重症例では記憶障害,傾眠や昏迷等の中枢神経障害,腎機能障害から高カルシウム血症クリーゼをきたし,昏睡や急性腎不全に陥る場合もある。
高カルシウム血症って何?
高カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が非常に高い状態をいいます。 カルシウム濃度の上昇は、副甲状腺の問題や、食事、がん、骨に影響を及ぼす病気が原因で発生します。 最初に消化管の不調、のどの渇き、多尿がみられ、重症化すると錯乱、やがて昏睡に至ることがあります。 発見と治療が遅れると、生命を脅かすことがあります。
パラトルモン どこから?
〘名〙 (parathormone) 副甲状腺から分泌されるホルモン。 カルシウムの代謝などに関与。
高カルシウム血症 なぜ多尿?
さらに、高カルシウム血症で臨床的に良く認められる多尿や脱水は、尿濃縮機構障害により起こるとされています。 そのメカニズムは、ヘンレの上行脚でNaCLの再吸収が障害されること、および抗利尿ホルモン(ADH)の作用が集合管で抑制されることにより起こるとされています。