加齢性難聴は音を感じる部位が障害される感音難聴です。 主な原因は、加齢によって、蝸牛の中にある有毛細胞がダメージを受け、その数が減少したり、聴毛が抜け落ちたりすることです。 有毛細胞は、音を感知したり、増幅したりする役割がありますので、障害を受けると、音の情報をうまく脳に送ることができないのです。
なぜ高齢になると高音から聞こえなくなるのか?
蝸牛内の有毛細胞は、入口側が高音域の変換を、奥側が低音域の変換を行っています。 加齢とともに有毛細胞は壊れてしまい、入口側から壊れていってしまいます。 そのため、加齢性難聴では高音域から聞こえにくくなっていきます。
老人性難聴は何歳から?
・65歳を過ぎたころからはじまります。 70歳を過ぎると約半数の方が老年性難聴になります。 男性は、65歳過ぎたころから難聴が始まります。 一方、女性の方が老年性難聴になりにくいようで、 アメリカなど海外でも同様の傾向があります。
こうおんせいなんちょう?
感音性難聴は、音を感じ取る内耳やそれより内部の聴神経など「感音器(かんおんき)」と呼ばれる部分の障害によって起こる難聴です。 感音器に障害が起こってしまう原因としてあげられるのが、加齢や病気、騒音などです。
耳の衰えは何歳から?
一般的に50歳頃から始まり、65歳を超えると急に増加するといわれています。 その頻度は、60歳代前半では5~10人に1人、60歳代後半では3人に1人、75歳以上になると7割以上との報告もあります。