骨とその周囲は神経と血管が豊富ですので、骨折するとその部位に痛みと腫脹が出現します。 骨折がひどい場合は、動かせなくなったり、外見が変形したりします。 しかし、単なる打撲や関節脱臼でも似た症状が出るので、診断をはっきりさせるにはX線(レントゲン)写真を撮ります。
骨折かどうかわかる方法 指?
突き指と骨折はどう見分ける? 突き指は時間が経つと痛みが引いていきますが、骨折の場合は、痛みが徐々に強くなるという特徴があります。 通常、骨折を起こすと、突き指や打撲より重く症状があらわれます。 特に、ケガをした直後5~15分以内に、みるみる指の形が変わるほど腫れるようであれば、骨折を疑いましょう。
骨折かどうか調べる方法?
外から見ただけでは折れているかどうかわからないときは、痛めた部位をそっと押してみて、そこに強い痛みがあれば骨折が疑われます。 押したときに感じる痛みを「圧痛」といいます。 完全に折れているときだけでなく、ひびが入ったときもこの圧痛はみられます。
骨折した骨はどうなるの?
骨折部では骨髄から出血して、血腫という種々の成長因子を含んだ凝血塊ができ、骨折部の周囲組織の炎症がおさまるとともに様々な細胞が増殖して骨癒合に向かいます。 また骨折部周辺の骨膜にある骨膜細胞が骨芽細胞という新しい骨を作る細胞に変化し、骨の形成を始め、骨の修復が始まります。
骨折をそのままにしてたらどうなる?
骨折をそのままにしておくと、いつまでも痛みが続いたり、骨が変形したまま癒合することもあります。 今からでもいいので、なるべく早く整形外科医の診察を受けましょう。 一般的には骨折後2週間程度なら十分に治療が可能ですが、もっと期間が経っていても、きちんと治療することでよりよい骨の癒合が望めます。