骨折部では骨髄から出血して、血腫という種々の成長因子を含んだ凝血塊ができ、骨折部の周囲組織の炎症がおさまるとともに様々な細胞が増殖して骨癒合に向かいます。 また骨折部周辺の骨膜にある骨膜細胞が骨芽細胞という新しい骨を作る細胞に変化し、骨の形成を始め、骨の修復が始まります。
骨折した骨はどのくらいで治る?
骨折がある程度固まるのが4〜6週間ですが、完全に癒合するのは早くても2、3ヶ月以降となります。
骨折したらどうなるか?
骨折の症状は、腫脹と皮下出血、疼痛と圧痛、変形と異常可動性、機能障害です。 骨の周りには神経や血管が豊富なことから、骨折すると強い痛みと腫れを生じます。 骨折部とその周囲からの出血が皮下に広がり、あざができたり、変色したりします。
骨にヒビ入るとどうなる?
ひびを放置すると… 指の骨にひびが入ったまま放置すると、骨がくっつかないままになってしまうこともあります。 骨がくっつかないままだと、手の動きや神経に影響を与える可能性もあるので、指を強く打ち付けたり、転んだりして痛み・腫れ・内出血などがある場合は、放置せずに病院で診察を受けましょう。
骨折とは何か?
骨折とは、その名のとおり骨が折れた状態です。 「完全にポッキリ折れた状態」を想像するかもしれませんが、ヒビが入った場合や、骨の一部が欠けた場合、陥没した場合も骨折に含まれます。 骨自体には痛みを感知する神経がありません。 骨が折れると痛いのは、骨の周りを覆う骨膜に痛みセンサー(受容器)が高密度に分布しているからです。