臍帯【さいたい】 〈せいたい〉とも読み俗に〈臍の緒(へそのお)〉ともいう。 胎児と胎盤を連ねる紐(ひも)状のもので,長さは成熟胎児で48〜60cm,直径は1cmほど。 外周は羊膜で包まれ,内部の柔らかいゼリー状の結合組織の中を2本の臍動脈と1本の臍静脈がからみ合いながら通る。
へその緒 何が通る?
へその緒には、臍動脈2本、臍静脈1本が通っています。 大人の場合、動脈には動脈血が、静脈には静脈血が流れていますが、臍動脈には静脈血が、臍静脈には動脈血が流れているんですよ。 そのほかに、尿嚢と卵黄管の痕があります。
たいばんって何?
たいばん【胎盤】 子宮の内壁にできる円板状の器官で、臍の緒(へそのお)で母体と赤ちゃんをつなぎます。 妊娠5週ごろから作られ始め、13週ごろ完成します。 臍の緒を通じ、母体から赤ちゃんへ酸素や栄養を渡し、老廃物や二酸化炭素を母体へ送り返すなど、大切な役目を担います。
へその緒 何本?
臍帯には3本の血管が含まれています。 そのうちの2本は細い動脈で、残りの1本が太い静脈です。 動脈には静脈血が流れており、また静脈には動脈血が流れています。 胎盤で母体から酸素や栄養分を取り込んだ血液は、臍静脈を通って胎児に入ります。
臍帯脱落 いつ?
へその緒は、生後1~2週間で根元が乾いてはがれ落ちます。 これをへその緒の脱落といいます。 多くの 場合、へその緒は入院中には取れず、退院してから取れることになります。