呼気NOはなぜ喘息で上昇するのか? 喘息患者さんの気道には、炎症があります。 炎症が起きると炎症性サイトカインが分泌され、気道上皮で誘導型一酸化窒素合成酵素(INOS)という一酸化窒素(NO)を作る酵素が増え、大量のNOが産生されます。 このNOを測定するのが呼気NO濃度測定検査です。
呼気NO検査 何 が わかる?
呼気NO検査 NO(一酸化窒素)は好酸球による炎症があると体の中で多くつくられます。 そのため吐く息に含まれるNOの量を測ることで、気道に起きている炎症の状態が数値でわかります。 この数値が高いと、気道に好酸球性の炎症が生じていることを示します。
喘息かどうかを調べるには?
呼吸機能検査(スパイロメトリー) まず息を思いきり吸い込み、次に力いっぱい吐きます。 この時、息を思いっきり吸ったときの肺活量(努力性肺活量)、吐き始めてから吐き終わるまでの時間、吐くスピードを、機械が測定します。 最初の1秒間で吐き出した空気の量を1秒量(FEV1)といい、この値が喘息の重症度の基準となります。
喘息 一酸化窒素 なぜ?
喘息患者さまの気道には炎症があり、炎症性刺激により、主に気道上皮のNO合成酵素(INOS)が誘導され、大量のNO(一酸化窒素)が産生されています。 そのため呼気中NO濃度を測定することで好酸球性気道炎症の存在や程度を知ることができるとされています。
喘息持ちかどうか?
ぜん息のもっとも特徴的な症状は、呼吸すると聞こえる「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音(ぜん鳴)です。 「ぜん鳴」があることが、ぜん息診断の大きな手がかりとなります。 このほか、もともとアレルギー体質であった、夜間や早朝にせきがよく出るなどが見られる場合も、ぜん息である確率が高くなります。