見当識障害とは「今がいつか(時間)」「ここがどこか(場所)」がわからなくなる状態です。 環境が変わった時(引っ越しや入院、子供との同居)にとりわけ強く現れるようです。
見当識障害 どうなる?
見当識障害は、脳細胞が壊れることによって起こる、記憶障害や理解力・判断力の低下などとともに、認知症の中核症状のひとつで、時間や場所など、自分が置かれている状況を正確に認識できなくなることがあります。
見当識障害 どうする?
見当識障害があるとわかったら、外出する際は誰かが付き添い、目を離さないように見守る事が大切です。 たとえ近所でも迷うことはあります。 名前と住所、電話番号を衣服に縫い付けたり、バッグにつけておくことも大切です。 また周りの方の協力も必要になります。
見当識障害 なぜ起こる?
見当識障害が起こる原因としては、アルツハイマー型認知症が主な原因とされています。 また高次脳機能障害も挙げられます。 アルツハイマー型認知症は脳の萎縮によって引き起こされる病気であり、高次脳機能障害は脳の一部の障害によって引き起こされる精神障害のことを言います。 この2つが主な原因です。
認知症になると何もわからなくなる?
認知症になると何も分からなくなり、徘徊や妄想、興奮など不可解な行動を起こすと考えている人たちがいます。 たしかに認知症の人には、直前のことを忘れたり、今いる場所が分からなくなる、あるいは親しい人のことが分からなくなるなどの症状が現れてきます。 しかしこれは認知症という「病気」が原因で起こっていることなのです。