そしてかゆいところを掻くと気持ちいいと感じるのは、脳の中で「報酬系」の部分が強く反応するからだという。 脳内でご褒美の物質が出てくるので、我慢できずについつい掻きすぎてしまう、必死にガマンしても「ほら、掻きなよ!」と脳からシグナルが出るというとっても理不尽なことが起こっているのだ。
なぜかくときもちいのか?
fMRI(機能的磁気共鳴画像法)とは、磁気共鳴画像 (MRI)を用いて生体の脳や脊髄を一定時間連続的に撮像し、脳活動と相関するMRI信号の変動を非侵襲的に計測する技術のことです。 その結果、掻破による快感を感じている時は、脳内の「線条体」「島皮質」「運動関連領野」などで活動が亢進していることが分かりました。
なぜ掻きむしるのか?
皮膚に異物が付いた際に、かゆみを感じることによって、異常が起きている場所を私たちに知らせ、その異物を掻いて取り除こうとする行動を起こすことから、かゆみは一種の生体防御反応であると考えられています。 最近の研究では、吐き気と吐くことに関係する仕組みと、かゆみと掻くことに関係する仕組みが似ていると考えられています。
血行が良くなると痒くなる なぜ?
走って血行がよくなると、今までたまっていた老廃物が一気に流れ出します。 不要な物質である老廃物がたくさん血液中を流れると、体が炎症を起こしたと勘違いしてしまうのです。 その刺激でかゆみ成分であるヒスタミンが分泌されるというのが最近の定説なんだそうです。
痒みを我慢するとどうなる?
かゆみを我慢できずに過剰にかいてしまうと、「かき壊し」という酷い炎症状態にしてしまうことがあります。