治療を開始すると咳は速やかに改善します。 早い方ですと1回目の吸入した直後から、遅くとも5日以内に「かなり良くなった」と実感され、2〜4週間治療を続けると「もう治った(みたい)、薬はいらない」程度まで改善します。 しかし、その時点で薬を止めてしまうと咳喘息が再発する方が少なくありません。
喘息の咳 いつまで続く?
風邪をひいて、症状が治まってきたにもかかわらず咳だけが3週間以上も続くような場合は咳喘息の可能性があります。 また、男女の比率では女性のほうが多く、非喫煙者よりも喫煙者のほうが多い傾向にあります。 咳喘息はアレルギー性疾患ですので、アレルギー性鼻炎などの他のアレルギーを持っている人が罹りやすいです。
咳喘息 吸入 どれくらいで治る?
基本的には、気管支の炎症を抑えるステロイドと気管支拡張薬が混合された吸入薬を使用します。 一般的な治療期間は約3カ月間です。 吸入薬を使用すると1~2週間で咳症状の改善が期待できますが、そこで終わるのではなく、気管支の炎症をとるためにさらに約2カ月間継続して吸入による治療を続けます。
咳喘息 吸入 効果 いつから?
正しく吸入できていれば、吸入ステロイド薬を継続使用して2週間ぐらいで効果を感じ始めます。 気管支拡張薬のβ刺激薬と一緒になった薬剤(合剤もしくは配合剤)では、もっと早い時期に効果を実感できます。 ただし、そこでやめてしまわずに医師の指示どおり継続使用することがもっとも大切です。
喘息の治療はいつまで?
症状がなくなったら、治療はいつまで続ければいいものなのでしょうか? これに対する正解は、実はまだありません(先月出された最新の「喘息予防・管理ガイドライン2021」でも、その中止の基準はないとはっきり明記されています)。 そこは患者さんの状況や考え方と、我々医師の考え方のすり合わせで決まっていくものなのです。