咳(せき)は外からの異物に対する防御反応 肺や気管などの呼吸器を守るために、外から入ってきたほこり、煙、風邪のウイルスなどの異物を気道から取り除こうとする生体防御反応が咳(咳嗽=がいそう)です。 異物が入り込むと、まず咽頭や気管、気管支など気道の粘膜表面にあるセンサー(咳受容体)が感じ取ります。
朝方 咳が出るのはなぜ?
1.早朝に咳が出るタイプの場合 気道に長期的な炎症が起こることで、気道の粘膜は刺激に対して敏感になります。 そのため、気道が日常的な刺激(ダニやハウスダスト、カビ、ペットのフケ、煙、冷たい空気など)にすら敏感になってしまい、激しい咳や痰、ゼーゼー・ヒューヒューといった呼吸、息苦しさなどが出現します。
咳を止めるにはどうすればいいの?
暖かい飲み物を飲む 飲み物で喉を温めることにより気管を広げ、呼吸を楽にすると咳が治まりやすくなります。 痰(たん)を伴う咳の場合は、喉を直接湿らせることで痰(たん)を体外に排出しやすくなります。 ただし、ウーロン茶は油を分解する効果があり、喉に必要な油まで分解してしまうので避けましょう。
咳が止まらない時は何科に行けばいいの?
病院・クリニックなどで咳の薬を服用しても咳が全く変わらず長引く時は、まずは「呼吸器内科」を受診してください。 一般的にかぜやインフルエンザなどの感染症による咳は徐々に軽くなり、2~3週間すれば次第に治まります。
なぜ咳が出るのですか?
風邪? 怖い病気? そもそもなぜ咳が出るのか 風邪を代表とする呼吸器の感染症の場合、気道に存在するウイルスなどの病原体を排除しようとするために咳をすることになります。 ですから、咳は人間の防御反応のひとつとも言えます。
咳は、体に入ってこないように働きますか?
咳は、ほこりやウィルス、細菌などの異物が、体に入ってこないように働く防御機能です。 気道内に侵入した異物は、気道にある咳受容体を刺激し、その信号が脳にある咳中枢に伝えられ、咳が出ます。
長引く咳の原因はありますか?
引越しをしてから咳が続く場合は、環境や家に問題があるのではないかと原因が気になるものです。 長引く咳の原因を考えてみましょう。 PM2.5による影響…? 外出時に、咳込み、呼吸困難、目のかゆみ、鼻水、くしゃみがひどいなどの症状がある場合、PM2.5の影響もあるかもしれません。 例年、3月から5月にかけて日本に飛んでくる中国からの黄砂。 アレルギーを悪化させることもあり、咳・鼻水・くしゃみなど花粉症に似たような症状があります。 花粉症で咳が止まらないことも…… 花粉症の症状のひとつにも、長引く咳があります。 アレルギー性鼻炎や花粉症、副鼻腔炎で出た鼻水が少しずつ鼻の後ろからノドに流れると、その刺激で咳が出ることがあるのです。 1ヶ月以上続く咳は、「アトピー咳嗽 (がいそう)」…?
夜間の咳を引き起こす病気はありますか?
などの対策が有効です。 そして、気管支喘息や副鼻腔炎など夜間の咳を引き起こす病気を罹患している場合は、適切な治療を受けて発作の予防や症状の改善を図ることが大切です。 また、これらの対策を行っても夜間の咳が改善しない場合は、 逆流性食道炎や心不全など呼吸器官以外の病気や肺がんなど肺に発症する何らかの病気の可能性 も考えられます。 咳はありふれた症状であるため、軽く考えられがちですが、思わぬ病気が原因の場合もありますので、一度病院で診察を受けることをおススメします。 夜間の咳は睡眠不足を引き起こすことも少なくありません。 咳が止まらず眠れないときは、以下のような速効性のある対処法を講じてみましょう。