感染経路 主な病原体は狂犬病ウイルスで、ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からのウイルスが侵入することで感染します。
恐水 なぜ?
狂犬病は「恐水病」などとも呼ばれますが、これは神経が過度に過敏になる結果、患者が水を飲もうとすると、水の刺激で反射的に強い痙攣が起こり、水が飲めなくなるため、患者が水を飲むことを恐れることによるものです。
狂犬病 いつ発症?
狂犬に咬まれて通常1-3か月で発病する。 潜伏期間が1年に及ぶ場合も報告されている。 2-3週間後に、インフルエンザ様症状が現れる。 また、咬まれた部位にかゆみ・痛みなどの異常感覚が現れる。
狂犬病に感染したらどうなる?
狂犬病に感染した人はどのような症状を示しますか。 強い不安感、一時的な錯乱、水を見ると首(頚部)の筋肉がけいれんする(恐水症)、冷たい風でも同様にけいれんする(恐風症)、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんが起こります。 その後、呼吸障害等の症状を示し、死亡します。
狂犬病の犬に噛まれたらどうなる?
発病するかどうかはかまれた傷口の大きさや体内に入ったウイルス量などで大きくかわります。 症状は、発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐などの不定症状で始まり、かまれた部位の異常感覚があります。 ついで、筋肉の緊張、幻覚、けいれん、嚥下困難などが起きます。