狂犬病は、人を含め犬、猫、ネズミ、コウモリなど全てのほ乳類に感染します。 狂犬病ウイルスをもつ動物に咬まれたときに、その動物の唾液中に含まれるウイルスが傷口から体内に侵入することで感染します。 人も動物も発病すると治療法がなく、狂暴化・精神錯乱・全身麻痺などの症状を示した後、ほぼ100%死に至る、大変恐ろしい病気です。
狂犬病 潜伏期間 どのくらい?
狂犬病は感染してから発症するまでの期間(潜伏期)が一般に1ヶ月から3ヶ月、長い場合には感染してから1年から2年後に発症した事例もあります。 なお、発症前に感染の有無を診断することが出来ません。
狂犬病にかかるとどうなる 犬?
潜伏期間後、狂犬病を発症すると、まず発熱、食欲不振、咬傷部位の痛みや掻痒感がおこり、次に不安感、恐水及び恐風症状(水を見たり、冷たい風にあたると首の筋肉がけいれんする症状)、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状が出ます。 そして昏睡状態に陥り、呼吸障害によりほぼ100%が死亡するという恐ろしい病気です。
狂犬病 どこから来た?
流行の発端は猟犬を伴って岡山地方から来た猟師が宿泊した家の飼いイヌであったといわれている。 1906年には青森県下で狂犬病が流行し、狂犬病のイヌ157頭、狂犬病のウマ6頭、狂犬病死亡者11名の被害を出したが、流行の発端は日露戦争後に樺太から凱旋した軍人が連れ帰ったイヌであるといわれている。
犬 よだれ 狂犬病?
犬は、狂犬病に感染すると1~2週間の短期間で発病します。 狂犬病の犬は、むやみに歩き回り、柱などの物体にかみついたり、地面を無意味に掘る、狼のような特徴的な遠吠えをするなどの異常行動をとります。 また、流れるようにヨダレを流すようになります。 (唾液の分泌の増加)。