狂犬病は感染してから発症するまでの期間(潜伏期)が一般に1ヶ月から3ヶ月、長い場合には感染してから1年から2年後に発症した事例もあります。 なお、発症前に感染の有無を診断することが出来ません。 犬に咬まれました。
狂犬病に感染した場合、潜伏期間はどのくらいありますか?
日本で医薬品として承認されているワクチンには、下記のようなものがあります。 狂犬病に感染した場合、一般的には、潜伏期間が1か月から3か月あるとされています。 しかし、感染してから数年後に発症したという事例もあります。
狂犬病の発生はいつ発生しますか?
日本国内では、人は昭和31年(1956年)を最後に発生がありません。 また、動物では昭和32年(1957年)の猫での発生を最後に発生がありません。 現在、日本は狂犬病の発生のない国です。 なお、輸入感染事例としては、狂犬病流行国で犬に咬まれ帰国後に発症した事例が、昭和45年(1970年)にネパールからの帰国者で1例、平成18年(2006年)にフィリピンからの帰国者で2例あります。
狂犬病は症状が出てしまったあとで亡くなっていますか?
狂犬病は症状が出てしまったあとではもう手遅れという恐ろしい病気なのですが、残念ながら症状が出る前に診断するというのは極めて困難です。 発病したら基本的に致死率は100%という恐ろしい病気です。 WHOの推計では年間約5万5千人の人が 狂犬病 で亡くなっています。 ただし過去には、狂犬病が発症してから生還したという例が存在します。
狂犬病の病原体診断は可能ですか?
病原体診断としては、唾液や脳脊髄液、うなじの毛根部組織を用いた検査などが可能とされています。 しかし、いずれの方法を用いても、発症前の段階から狂犬病を診断することは極めて困難です。 そのため、特に初期には病歴や症状から狂犬病を疑い、検査結果を待つことなく迅速に治療につなげることが重要とされています。