涙道は目の内側にあり、涙点(入口)が上下にあり、涙小管、涙嚢、鼻涙管と通って、鼻の中に流れていきます。 このどこかが詰まると、流涙症状が出ますし、場合により目ヤニも出ます。 当院では、涙道内視鏡、鼻内視鏡を用いて、どのような涙道疾患にも対応しております。
涙はどこから出てくるのか?
どこから出るの? 涙腺で血液から作られ、3層構造を成しています。 涙は、眼窩(頭蓋骨の目のくぼみ)の内側の、まゆ毛の目尻よりの下にある涙腺で、血液を原料に合成されます。 単なる水のように思えますが、実際には外側から油層、涙液層、ムチン層の3層構造になっています。
涙腺はどこにありますか?
涙を作っているのは、耳寄りの上まぶたの奥にある「涙腺〈るいせん〉」というところです。 涙腺から分泌される涙には結膜〈けつまく〉(白目の部分)の表面から分泌されるムチンという粘液や、まぶたのマイボーム腺というところから分泌される油性の液体や副涙腺〈ふくるいせん〉から分泌される液体も含まれています。
涙腺 つまるなぜ?
一般的には加齢性の変化などでしだいに涙道が閉塞してくることが多いのですが、その他にも蓄膿症(ちくのうしょう)などの副鼻腔疾患や外傷による顔面骨の骨折で閉塞することもあります。 また、点眼薬の使いすぎ、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎が原因になることもあります。
鼻涙管閉塞症 何科?
新規の患者さんについては、涙道閉塞部位診断を正確に行って治療方針を立てる必要があ りますので、耳鼻いんこう科で鼻内の診察を行ってから眼科で眼科的検査や閉塞部位診断を お受けいただきます。 その後、眼科で最適な治療法について決定され、涙のう鼻腔吻合術適応の場合には耳鼻い んこう科で治療予定を立てることになります。