江戸中期の有職家・伊勢貞丈による『安斎随筆』には「数歳のネコは尾が二股になり、猫またという妖怪となる」という記述が見られる。 また江戸中期の学者である新井白石も「老いたネコは『猫股』となって人を惑わす」と述べており、老いたネコが猫又となることは常識的に考えられ、江戸当時の瓦版などでもこうしたネコの怪異が報じられていた。
猫 何年生きたら 化け猫?
長生きした猫は化ける しばしば語られているのが「10年生きた猫は化け猫に、20年生きた猫は猫又になって人間を化かす」といった俗説。 化けるまでの年数は説によって異なるようだ。
猫又 何本?
日本では昔から、年老いて知恵を付けた猫は猫又になるという言い伝えがある。 その猫又の尻尾は2本。 九尾の狐ほどのインパクトはないにせよ、やはり尻尾が2つもあるのは異形と言うほかない。
化け猫になるのは何歳?
茨城県や長野県では12年、沖縄県国頭郡では13年飼われたネコが化け猫になるといい、広島県山県郡では7年以上飼われたネコは飼い主を殺すといわれる。 ネコの飼い始めに、あらかじめ飼う年数を定めておいたという地方も多い。
猫又 いつ?
江戸時代(1603年~1868年) 江戸時代に起こった大きな変化は、「中国の金花猫と日本の猫股が融合したこと」と、「猫股のしっぽが二つに分かれ始めたこと」、そして「猫が躍り出したこと」です。