猫さんの皮膚病で比較的多いのが、皮膚糸状菌症という真菌(カビ)による感染症で、主に毛に感染します。 子猫の発生が非常に多いですが、他にも長毛種の猫さん(ペルシャなど)や免疫力の低下した猫さんでも症状が出やすいです。 子猫を保護したら、先住猫さんにフケや脱毛が出てきて気付くこともあります。
猫カビ どうなる?
猫が真菌症を発症すると顔や耳、手足の被毛が丸い円状に抜け、進行すると脱毛が全身に広がってしまいます。 梅雨の時期など湿気が多いと進行も早くなってしまいます。 脱毛した部分の周りにはフケやかさぶたが付いていることがあります。 一般的には発症してもあまりかゆがらないですが、かゆみが出る子もいます。
真菌 どうやってうつる?
真菌は、ごく小さな胞子をまき散らして繁殖します。 このような胞子は空気中や土壌中に存在していることが多く、体内に吸い込まれたり、皮膚などの体表面と接触したりします。
真菌 猫 どのくらいで治る?
治療期間は軽い症状のものでも2〜3週間はかかります。 広範囲に皮膚症状がある場合はしっかりと飲み薬を飲ませる必要があり、だいたい8〜12週間は投薬やシャンプーが必要といわれます。 また、他の病気を抱えていて免疫力の低下した猫では皮膚のバリア力が弱く、さらに治療期間が長くなる可能性もあります。
猫 真菌 薬 いつまで?
抗真菌薬というお薬で皮膚や毛に感染した皮膚糸状菌を倒します。 最低でも3ヶ月から6ヶ月程度の治療期間が必要になります。 お薬の服用で肝臓に負担がかかることがあるため(特に猫ちゃん)、定期的に血液検査を行います。 血液検査で異常を認めた場合、その状況に合わせお薬の種類または投薬方法を変える場合もあります。