「てんかん発作」は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動(電気発射)を起こすことにより生じますが、脳のどの範囲で電気発射が起こるかにより様々な「発作症状」を示します。 しかし症状は基本的に一過性で、てんかん発作終了後は元通りの状態に回復することが特徴です。
痙攣発作 なぜ?
成人:頭部外傷、脳卒中、または脳腫瘍によって脳組織に損傷が起こり、けいれん発作の原因になることがあります。 アルコール離脱症状(突然の断酒によって起こる現象)も、けいれん発作の一般的な原因の1つです。 しかし、この年齢層でも、およそ半数は原因を特定することができません。
痙攣って何?
けいれんとは、意志とは関係なく筋肉に力がはいる状態をさす言葉です。 大脳のはたらきの異常が原因で腕や足が動く場合を指すことが多いのですが、腹痛や、顔面のひくひくした動き、運動時のこむらがえり等も俗にけいれんと呼ばれます。
てんかん 何の病気?
てんかんは脳内の神経細胞の過剰な電気的興奮に伴って、意識障害やけいれんなどを発作的に起こす慢性的な脳の病気です。 この病気は紀元前から知られており、かつては憑き物にとりつかれて生じる病気と信じられていたため、いまだに多くの誤解や偏見があります。
てんかんで死にますか?
てんかん患者は、てんかんやその治療が間接的に命に関わることがありますが、てんかんそのものによる生命の危険にもさらされています。 てんかん患者の突然死は一般人口のそれと比べ、25倍になり、特にてんかんにおける予期しない突然死(SUDEP)は一般の人と比べ非常に高率になります。