歯の裏側には唾液がでるところがあり、そこから出た唾液とカルシウム成分が結び付くことで歯垢が石灰化という、石のように固まる現象が起こります。 これが溜まることで歯石となります。 エナメル質でおおわれているツルツルとした歯の表面にできるので、比較的除去しやすい歯石です。
どうして歯石がつくのか?
●歯石はどうしてできるのか 歯石は、歯に付着して除去されないプラーク(歯垢)の中の細菌が石灰化することによってつくられます。 もう少し詳しく説明しますと、歯石ができる最初のステップは、歯に付着したプラーク(歯垢)の中の細菌が歯にくっつくことです。 この細菌は2週間ぐらい経つと歯にくっついたまま死んでしまいます。
歯石 なぜ悪い?
歯石の表面はザラザラしているため、通常の歯の表面よりも、プラークがよりくっつきやすくなります。 細菌のかたまりであるプラークは歯肉炎・歯周病の原因となります。 また、歯石自体がザラザラしているため、歯ぐきを中から傷つけてしまうこともあります。
歯石がついてるとどうなる?
歯石が溜まっていると歯茎が腫れて、象牙質の部分を覆い隠している状態になります。 歯石を取ると象牙質が外に出てくるので、しみてしまう方もいます。 また、歯石を取る際に、歯茎と歯の間に力を加えるので神経を刺激しやすく、知覚過敏の症状が出ることがあります。
歯石を取らないとどうなる?
歯石にくっついた歯周病細菌が毒素を出し、歯周病を引き起こします。 歯周ポケット内に付着した歯石を放置しておくと、歯を支えている歯槽骨を溶かして行きます。 やがて歯周病が進行し、歯がグラグラして抜かないといけないという最悪の状態になってしまいます。