肺がんは、肺細胞の遺伝子に傷がつくことで発生します。 細胞に傷をつける原因は様々ですが、最大の原因として、たばこの影響が指摘されます。 たばこを吸うと肺がんにかかるリスクが、男性は約4.8倍、女性は約3.9倍に増加します。 喫煙年数や喫煙本数が多いほどリスクが高くなり、禁煙を続けるほどリスクは徐々に低下していきます。
どうして肺がんになる?
【原因と発病】 肺がんの原因の70%はタバコですが、その他に受動喫煙、環境、食生活、放射線、薬品が挙げられます。 タバコには約60種類の発がん物質が含まれており、肺や気管支が繰り返し発がん物質にさらされることにより細胞に遺伝子変異が起こり、この遺伝子変異が積み重なるとがんになります。
肺がんどんな人がなりやすい?
喫煙者と非喫煙者を比較すると、喫煙者は男性では※「4.5倍」女性では「4.2倍」、非喫煙者よりも肺がんになりやすいというデータがあります。 また、肺がんになった方の中で、喫煙していなければ肺がんにならずにすんだ確率は、男性の「68%」女性の「18%」というデータもあるのです。
女性の肺がん なぜ?
原因の1つは女性ホルモン 近年のさまざまな調査研究から、「女性ホルモン」と「汚染大気」の2つが有力視されています。 女性ホルモン(エストロゲン)については、月経期間の長い(初潮が早く、閉経が遅い)女性や、エストロゲン補充療法を受けた女性に、肺がんの発症率が高いことが以前から報告されていました。
タバコを吸わなくても肺がんになりますか?
たばこを吸う人に多く発症するがんで、喫煙者は非喫煙者の5倍かかりやすいといわれています。 ただし、肺がんの種類によっては、非喫煙者にも起こることが多いものもあります。 肺がんは無症状で早く進行する場合もありますが、早期に発見できれば手術で治る可能性も高くなっています。
肺癌なぜ痰?
肺門型の肺がんは気道に近い部位にでき、気道が刺激されるので、早期のうちから咳や喀痰、血痰があらわれることがあります。 一方、肺野型の肺がんは気道から遠い部位にできるので、多くの場合、進行するまでは血痰はあらわれにくく、無症状で経過します。
肺がん どこにできる?
肺がんは、大きく分けて肺門部(はいもんぶ)と肺野部(はいやぶ)に発生します。 肺門部は肺の入り口の太い気管支のことで、扁平上皮がんが多く、肺野部と呼ばれる気管支の末梢から肺胞のある肺の奥の部分には、腺がんという種類のがんが大部分です。
肺がんの中で最も頻度が高いのはどれか?
×1 日本では扁平上皮癌が最も多い。 肺癌の組織型において、腺癌は約45%、扁平上皮癌は約35%、小細胞癌は約10~15%、大細胞癌は約5%を占める。
肺癌 腺癌 なぜ?
肺腺がんを含め、肺がんの原因で最も危険とされるのは喫煙です。 タバコに含まれる発がん物質が肺細胞の遺伝子を傷つけ、時間をかけてがん化させます。 男性は非喫煙者と比べると4.4倍、女性は2.8倍リスクが高まるといわれています。