骨粗鬆症は「牛乳を飲めば大丈夫」と思っていませんか? カルシウムは骨の材料ですから、骨粗鬆症を予防するためにしっかり摂取することが大切です。しかし、骨をきちんと .
骨粗鬆症は治療せずに済むことができますか?
しかし、骨粗鬆症は治療することで、十分骨折を予防することが出来ます。 特に骨粗鬆症になりそうな段階で見つけて、早期治療しておくことで、そんな大変な治療をせずに済むことが多いです。 例えば、ガンの場合、早期ガンであればその部分だけ内視鏡で小さく切り取って終わりですが、進行してから見つけても臓器丸ごと取り除く必要があったり、もう手遅れの場合があります。
骨粗鬆症は自覚症状がない可能性がありますか?
骨粗鬆症は自覚症状がないため、骨密度の検査を定期的に受けるなど、日頃から意識してチェックすることが大切です。 骨粗鬆症によって直接命をおびやかされることはありませんが、要介護になったり、寝たきりになったりする可能性は十分にあります。
骨質劣化型の骨粗鬆症と診断できますか?
骨質劣化型の骨粗鬆症の方で、背骨の圧迫骨折に至っていれば骨粗鬆症と診断できますが、圧迫骨折になるまで骨質劣化型の骨粗鬆症を診断できないのは困りますよね? そこで、開発されたのがTBS(海綿骨構造指標)という骨質を調べる解析ソフトです。 こちらの解析ソフトを現在の骨密度検査機に導入すると腰の骨の質を調べてくれます。 実はこのソフト数年前に発売されたのですが、導入に数百万円 (大腿骨の骨密度検査機がもう一台買える費用)が掛かること、保険適応になっていないため診療報酬が一切得られないのが理由で大腿骨の骨密度検査機を所有している医療機関でもほとんど導入していないのが現状のようです。
どのくらいの年齢で骨粗鬆症になるのですか?
骨粗鬆症は女性の場合、平均60代で、早い方だと40代からなってしまいます。 男性でも平均85歳頃には骨粗鬆症になります。 ガンと違い、誰でも年齢を重ねれば掛かってしまう病気、それが骨粗鬆症です。 こう聞くと、骨粗鬆症は加齢でしょ? なったもんは仕方ないんじゃないの? どうせ治せないんでしょ? とおっしゃる意見を良く効きます。 これは、私は国や学会の啓蒙不足としか言いようがありません。 知らないものはしょうがない、そう思われるのも当然と思います。 しかし、骨粗鬆症は治療することで、十分骨折を予防することが出来ます。 特に骨粗鬆症になりそうな段階で見つけて、早期治療しておくことで、そんな大変な治療をせずに済むことが多いです。