背が伸びるのは、骨が成長するからです。 ひとの体には約200個の骨がありますが、なかでも足の骨と背骨は身長の発育に最も関係しています。 細長い形をした骨の両端には、骨端線(こったんせん)とよばれる細胞が活発に増えている部分があり、この部分から骨が伸びていきます。
男の子は何歳まで背が伸びる?
個人差があるものの、早い男子で9歳、平均的に11歳でスタートし、13歳ごろにピークを迎え、身長が10cm~12cmほど伸びます。 身長が急激に伸びる時期を思春期の「成長スパート」と呼び、ピークを過ぎると成長速度はゆるやかになるようです。 男子の場合、高校生や大学生になっても身長が伸び続けることも珍しくありません。
女の子は何歳まで背が伸びる?
これを思春期の成長スパートといいます。 速度がピークに達する年齢は、男子が13歳、女子が11歳です。 ピークを過ぎると、速度はゆるやかになり、やがて身長の伸びが止まります。 この時期は「性ホルモン」が重要な働きをしています。
身長が伸びないのはなぜ?
こどもの身長が低い原因の多くは、ご両親も背が低いなどの遺伝や体質によるものです。 しかし、なかには成長ホルモンなどの身長を伸ばすホルモンが出ていない場合や、まれですが、染色体や骨の病気によってお子様の身長が伸びない場合もあります。 また、小さく生まれて、その後の身長があまり伸びないお子様もいます。
なぜほねがのびるのか?
骨の末端近くにある「成長板」(骨端線とも呼びます)には軟骨細胞が存在し、これが増えることで骨が長くなり、身長が伸びます。 思春期が終わる頃には、この軟骨細胞が骨の細胞に置き換わるため、この段階で成長が終了するわけです。