蹄鉄は蹄の破損を防止し、摩耗を防ぐために用いられる。 野生の馬と異なり、家畜の馬は蹄が弱くて摩耗してしまう(詳しくは後述)。 これを避けるために蹄鉄が考案された。 同様の理由で、ロバや役牛用の蹄鉄もある(牛蹄鉄)。
蹄鉄はなぜ必要か?
馬の蹄が削れるのを防ぐために用いられるのが蹄鉄です。 蹄鉄の役割は蹄の削れを防ぐばかりでなく、着地の衝撃を吸収したり足元のバランスを整える役割も担っています。 足元のバランスを調整することで歩様(あし運び)が改善されることもあるため、蹄の管理は「蹄を護る」という意味で護蹄とも呼ばれます。
草食動物 蹄 なぜ?
牛や馬など草食動物の爪は蹄です。 蹄は、固くて大きく厚いのが特徴です。 体を支えたり、地面を蹴ったりすることができるよう丈夫になったのでしょう。
削蹄 なぜ?
伸びすぎた蹄を削切することで、本来の蹄形を維持し、安定した立ち方と歩き方に改善し、余分なエネルギーの消耗を抑えます。 負重の偏りを防ぎ、苦痛を取り除き、蹄病の発生を抑えます。 蹄のポンプ作用が回復し、蹄内部の血液循環が活発化して、丈夫な蹄を作ります。