在宅酸素療法の効果と目的は? 呼吸不全の方が酸素を吸えば、長生きができ、息切れが改善し、記憶力や注意力が改善し、入院回数が減ります。 活動的になり、生きがいのある生活を送れるようになります。 患者様の中には、酸素の管につながっているという意識が生まれてしまう方もいらっしゃいます。
在宅酸素療法 何%?
在宅酸素療法とは、慢性呼吸不全や慢性心不全などの患者さんで、体の中(厳密に言うと動脈の血液中)の酸素濃度がある一定のレベル以下に低下している患者さんに対して酸素を吸入で投与する治療法です。
酸素がなぜ必要なのか?
肺から吸い込んだ酸素は、ヘモグロビンの鉄分と結びつき、血液によって全身の細胞にくまなく運搬されます。 そして細胞内のミトコンドリアで体内に摂取された糖や脂肪、タンパク質などの栄養素が燃焼(代謝)され、ATPを生成します。 酸素がなければATPが生み出されず、人は生きることができません。
低酸素状態が続くとどうなる?
低酸素血症の症状 頻呼吸、頻脈、不整脈、チアノーゼ、不穏・興奮、見当識障害などがあり、さらに低酸素状態が進むと、昏睡やショック状態となります。 慢性の低酸素血症では、臨床症状は乏しく、労作性呼吸困難、ばち状指などがみられることがあります。
在宅酸素 いつから?
在宅酸素療法(HOT)は1960年代から米国と英国を中心に行われてきた。 わが国でも1975年頃から一部の施設でHOTが開始された。 その後,HOTによる慢性呼吸不全患者の生命予後改善効果などが明らかになり,1985年にはHOTがはじめて健康保険に適用された。 それを契機に本療法が急速に普及した。