いぼ痔(内痔核)は、排便時の負荷などにより、歯状線より上の粘膜下の静脈叢がうっ血してできた、いぼ状のはれを指します。 このあたりの組織には知覚神経(痛みを感じる神経)が通っていないことから、痛みを感じることは少なく、出血によって初めて痔に気づく場合も多いようです。
内痔核 なぜなる?
内痔核の原因は多岐にわたりますが、トイレの時間が長かったり、便秘で排便時にいきむことが多い人、タクシーやバスの運転手さんのように1日の仕事時間の大半を座ったまま過ごすことが多い人は肛門周辺の静脈叢の血液の流れが悪くなり、血液も停滞し内痔核ができやすくなります。
切れ痔になるのはどうして?
きれ痔(裂肛)は、肛門の出口付近の皮膚(歯状線の下にある肛門上皮)が切れた状態で、「さけ痔」とも呼ばれます。 便秘による硬い便の通過や、下痢便の強い勢いなどで、肛門の出口付近が切れたり、直腸肛門部の血液循環が悪くなることが原因です。
痔何が出てくる?
痔は、主なものとして3種類あります。 肛門に強い負担がかかることによって、肛門を閉じるクッションの役割をしている部分が腫(は)れたり、その部分を支える組織が弱くなり肛門の外に出てきます。 発生する部位により内痔核と外痔核があります。 硬い便の排泄や下痢によって肛門の皮膚が切れ、痛みや出血を起こします。
内痔核 どうなる?
Ⅱ度以上になると、内痔核の脱出によって異物感を感じるため、多くの方が痔であることに気づくようになります。 Ⅳ度になると、おしりがジクジクし、肛門周辺がかぶれたり、強いかゆみがでたりします。 まれに、脱出した内痔核が腫れ、それが肛門の筋肉によって締め付けられて、激しい痛みが生じることもあります。