いぼ痔(内痔核)とは、便秘や下痢などで肛門に長期間負担がかかり血液の循環が悪くなることで、肛門の静脈叢がうっ血して腫れてしまった状態です。 進行すると、出血したり、肛門の外に出てくることもあります。 歯状線より内側にできた腫れを「内痔核」、外側にできた腫れを「外痔核」とできる場所によって区別しています。
内痔核 なぜ?
原因は、排便で強くいきみ、便座に長時間座り続けたため、肛門に負担がかかることなどが考えられます。 また、妊娠後期に子宮が大きくなり左右の腸骨静脈が圧迫され、分娩時の強いいきみも重なって、内痔核が起きたり悪化したりもします。
内痔核 どうなる?
粘膜に痔核が生じますが、粘膜には痛みを感じる知覚神経がないため、痛みを生じないことが特徴です。 ただし内痔核は出血量が比較的多くなります。 排便時に出血を生じ、軽くトイレットペーパーに付着する程度から便器が真っ赤になってしまうくらいまで出血することもあります。
内痔核 どんなもの?
内痔核は、肛門の壁がたるんで膨らんで大きくなった状態です。 その脱出の程度によって、1度は肛門外に脱出しないもの、2度は肛門外に脱出するが、すぐに自然に戻るもの、3度は脱出した内痔核がすぐに自然には戻らないもの、4度は常に脱出している状態の4段階に分類されます。
痔を放置するとどうなるのか?
放置すると、「耐えられないほど激しい痛み」をともなうことがあります。 排便に影響がでることも考えられるので、放置せずに治療することをおすすめします。 また、重症化してから緊急手術をすると、肛門が狭くなり、出血しやすくなることがあります。