女性は生まれつき骨格が小さく筋力も弱く、また妊娠や授乳期などカルシウムを大量に必要とする時期があります。 さらに閉経期を迎えると、卵巣からでる女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量が急激に減少します。 エストロゲンは骨の吸収を抑制する作用がありますので、これが欠乏すると骨粗鬆の状態になります。 24 авг. 2021 г.
なぜ骨粗鬆症は正常なのですか?
本来はここまでしないと本当は骨粗鬆症なのに、骨密度は大丈夫ということで経過観察になってしまっている方がとても多いのです。 さて、ではなぜ骨密度が正常なのに骨が弱くなり、背骨が潰れるのでしょうか。 これには骨質が関係していると言われています。 骨密度は骨量と言われ骨に含まれるミネラルの量を示しています。 例えれば、鉄筋コンクリートの建物のコンクリート部分に当たります。 これらは骨の強度の70%分と言われています。 要するに骨密度は骨の強度の70%しか担保できていませんよということです。 では残りの30%は何か? それは骨質と言われ、コラーゲンの部分と言われています。 先ほどの鉄筋コンクリートでいう鉄筋部分です。
骨質劣化型の骨粗鬆症と診断できますか?
骨質劣化型の骨粗鬆症の方で、背骨の圧迫骨折に至っていれば骨粗鬆症と診断できますが、圧迫骨折になるまで骨質劣化型の骨粗鬆症を診断できないのは困りますよね? そこで、開発されたのがTBS(海綿骨構造指標)という骨質を調べる解析ソフトです。 こちらの解析ソフトを現在の骨密度検査機に導入すると腰の骨の質を調べてくれます。 実はこのソフト数年前に発売されたのですが、導入に数百万円 (大腿骨の骨密度検査機がもう一台買える費用)が掛かること、保険適応になっていないため診療報酬が一切得られないのが理由で大腿骨の骨密度検査機を所有している医療機関でもほとんど導入していないのが現状のようです。
女性ホルモンは骨粗しょう症の予防に役立ちますか?
骨密度を知って、骨粗しょう症の予防対策をしましょう! 女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、第二次性徴を開始させ月経を起こしたり、妊娠を維持したりといった働き以外にも、骨代謝、脂質代謝、血管機能など全身に作用することで、女性の健康維持に重要な役割を担っています。 今回はこのうち「骨」に焦点を絞ってお話したいと思います。
骨粗しょう症の原因は何ですか?
骨粗しょう症 の主な原因は「加齢」「閉経」「その他」です。 骨密度(骨の量の目安)は、成長期に上昇し、男女とも20歳ごろにピークに達します(最大骨密度)。 40歳代くらいまでは維持できますが、その後、徐々に骨密度は低下していきます。