赤ちゃんは、お母さんの体内では、たいばんやへそのおを通して体に必要な酸素 をもらい、いらなくなった二酸化炭素をわたしています。 そのため、ふつうの空気 をすいこむような呼吸はしていません。
赤ちゃんはお腹の中でどう息をしているのか?
胎児は臍帯血管の血液から酸素と栄養をもらい、肺は羊水で満たされており呼吸はしていません。 ところが分娩直後より肺には空気が入り自分で呼吸し始めるのです。 一瞬の劇的な変化で、「オギャー」という第一啼泣がその象徴であって、泣くことによって空気を肺に取りこんで広げているのです。
胎児 どこで呼吸?
肺を包んでいる胸郭がふくらむと、空気は鼻から気管・気管支をとおって肺をふくらませながら入るのです。 横隔膜が上がって胸郭がしぼむと、呼気として空気を吐くのです。 そして胎児は、ちょうどこの呼吸運動のように胸を動かして、羊水を肺のなかに入れたり出したりしています。
胎児 呼吸 いつから?
肺サーファクタントは妊娠30週ころから肺胞で作られ始め、妊娠34週ごろから急増します。 もし、予定日前に生まれても、妊娠34週以降なら、赤ちゃんは人工呼吸器に頼らず、自力で呼吸できるワケです。
赤ちゃんはどこから出てくるのか?
経膣分娩は、産道を通って膣から赤ちゃんが出てくる分娩のことを言います。 でも、ひとえに経膣分娩といっても、分娩姿勢や呼吸法、分娩の場所などによっていろいろな種類に分かれるものなんですよ。