また、嘔吐とは胃や腸の内容物を口から吐き出すことをいいます。 体内に入り込んだ異物や、毒性のあるものを体外に排出するための防御反応として起こる場合もありますが、急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腸閉塞症(イレウス)のほか、片頭痛やメニエール病、脳腫瘍などの病気が原因で起こる場合もあります。
嘔吐 どういう時?
どんな人に、どんなときに現れるか 吐き気・嘔吐は乳児から成人まで、誰にでも起こります。 消化管の機能障害、抗がん剤などの薬剤、細菌やウイルスへの感染、自然毒などの毒物のほか、乗り物酔い、脳や中枢神経系の病気、糖尿病などの全身性疾患、精神疾患、妊娠初期など体内の代謝の変化、異物の誤飲など、原因は多岐にわたります。
嘔吐するとどうなる?
まず、頻繁に嘔吐すると、胃酸の影響で歯の表面が溶けて痛みが生じたり、口腔内の炎症が多くなったりします。 また、胃酸や腸液が失われると、体内のカリウムが失われ、低カリウム血症になります。 これは、心臓に影響を与え、不整脈などが生じることも珍しくありません。
嘔吐 どうする?
吐いた後は口をすすぐだけにして、最低2時間は少 量でも飲んだり食べたりさせないようにしましょう。 水分などをとってしまうと、嘔吐を誘発することが多く、更に 脱水が増強してしまいます。 ○吐いたときは、吐いたものが喉につまらないように、横を向か せましょう。
嘔吐中枢はどこにある?
嘔吐中枢は脳幹部、延髄の外側網様体にあり、心臓・肺・胃腸など内臓からの刺激や化学物質・薬物の刺激、心理的・精神的な刺激、脳圧亢進などの直接的な刺激を受けて嘔吐を起こします。
吐き気・嘔吐は誰に起こりますか?
吐き気は、嘔吐しそうな不快感のことで、悪心ということもあります。 吐き気に続いて嘔吐が起こることが多いです。 吐き気や嘔吐は何らかの原因によって、脳の中 ( 脳幹) にある嘔吐中枢を刺激するさまざまな病気で起こり得ます。 特に食中毒、消化管や脳の病気によることが多く、緊急性が高い場合もあるので、下記のような症状や徴候がある場合には、医療機関を受診した方がよいでしょう。 食べ過ぎやお酒の飲み過ぎが原因の場合は、安静にすると回復することがあります。 吐き気・嘔吐は乳児から成人まで、誰にでも起こります。
嘔吐の原因はどれですか?
消化管の機能障害、抗がん剤などの薬剤、細菌やウイルスへの感染、自然毒などの毒物のほか、乗り物酔い、脳や中枢神経系の病気、 糖尿病 などの全身性疾患、精神疾患、妊娠初期など体内の代謝の変化、異物の誤飲など、原因は多岐にわたります。 気持ちが悪くなってしまうものを見る、嫌なにおいを嗅ぐなどによっても起こることがあります。 乳児では、授乳後に口からだらだらと少量吐き出す溢乳 ( いつにゅう) や、勢いよく吐く吐乳 ( とにゅう) という症状があり、これらと嘔吐を区別しなくてはなりません。 ミルクを吐いても機嫌がよく、元気で体重の減少がなければ、溢乳か吐乳と判断してよいでしょう。 吐物に血液やコーヒーのかす状のものが混じっている、頭にけがをしている場合には、直ちに医療機関を受診してください。
吐き気はなぜ起こりますか?
そもそも吐き気はどうして起こるのでしょうか? 「吐き気」とは広い意味では、めまい、腹部全体の不快感、食欲不振、嘔吐感などの不快な感覚を指します。 脳の嘔吐反射中枢が刺激されると吐き気が起こりますが、この中枢が反応する理由は様々です。
過食症の場合は嘔吐を繰り返しますか?
過食症の場合は意図的な嘔吐を繰り返してしまいますが、登校拒否時にみられる嘔吐の場合は、本人が意図せずに条件反射的に嘔吐してしまいます。 外来では様々なケースを想定して診察をしますが、レントゲンや血液などに現れにくい心理的な原因による嘔吐まではすぐに原因を発見できないのが実情です。