バリア機能が低下することにより体内の水分が保持できず乾燥する。 加齢により新陳代謝が低下すると、皮膚の弾力性が低下したり、皮膚が薄くなったりします。 さらに表面が平坦化して光沢を帯びることもあります(写真2)。 このような脆弱※な皮膚は傷ができやすく(写真3・写真4)、できてしまうと治りにくいこともあります。
皮膚が薄くなるのはなぜ?
皮膚の菲薄化 加齢と共に、女性ホルモンの分泌が減っていきます。 その結果、肌の弾力を保っている真皮層のコラーゲンやエラスチンの量は減少し、真皮層も薄くなってきます。 また、表皮細胞の機能が低下することにより、細胞分裂が減少し、表皮も薄くなってきます。
肌の乾燥 なぜダメ?
肌が乾燥するとまず、皮膚の生まれ変わりを促す仕組みであるターンオーバーに一時的な不調が起き、未熟な角層細胞がどんどん作られてしまいます。 未熟な角層細胞は、保湿機能やバリア機能が十分に働かないため、肌の乾燥はますます進み、乾燥の悪循環に陥ってしまうのです。
皮膚トラブル なぜ?
皮膚トラブルのメカニズム 皮膚トラブルの原因は、体の「外側」からの原因と、「内側」からの原因に分けられます。 「外側」からの原因としては紫外線を始めとして、気温、そしてエアコンなどで乾燥した空気、さらには環境の汚染、化粧品によるトラブルなどが挙げられます。
褥瘡 ワセリン なぜ?
肛門周囲、骨の突出した部分をはじめ、褥瘡がある場合にはその周囲などへ白色ワセリンを塗ることで、湿潤の防止、おむつ交換時などに発生する摩擦やずれの回避ができます。 清潔を保つという点では、失禁対策も重要です。