加齢による皮膚構造の生理的な変化で代表的なものは、皮膚が薄くなっていくこと(菲薄化)です。 表皮や真皮の厚さが薄くなり、また基底細胞の老化により分裂能が低下し、皮膚のターンオーバーの速度 が低下するために、最外の角層は滞積して厚くなっています。
皮膚が薄くなるのはなぜ?
皮膚の菲薄化 加齢と共に、女性ホルモンの分泌が減っていきます。 その結果、肌の弾力を保っている真皮層のコラーゲンやエラスチンの量は減少し、真皮層も薄くなってきます。 また、表皮細胞の機能が低下することにより、細胞分裂が減少し、表皮も薄くなってきます。
なぜ肌が乾燥するのか?
乾燥を引き起こす原因は肌の「バリア機能低下」にあります。 バリア機能が正常な状態では、肌の水分が保たれているため、アレルゲンなどの侵入や外部刺激から肌は守られています。 しかし、このバリア機能が低下すると肌が乾燥しやすくなり、刺激も受けやすくなるのです。
ステロイド 皮膚 薄くなる なぜ?
A1: ステロイド外用薬は皮膚の血管を収縮させるので、塗るとお肌は白くなりますし、長く塗り続けると薄くなってきます。 皮膚が黒くなったり厚くなったりするのはステロイドの副作用ではなく、アトピー性皮膚炎の治療が長年中途半端であったり全く治療しなかった場合に見られる現象です。
皮膚脆弱 なぜ?
バリア機能が低下することにより体内の水分が保持できず乾燥する。 加齢により新陳代謝が低下すると、皮膚の弾力性が低下したり、皮膚が薄くなったりします。 さらに表面が平坦化して光沢を帯びることもあります(写真2)。 このような脆弱※な皮膚は傷ができやすく(写真3・写真4)、できてしまうと治りにくいこともあります。