「プラリア」は注射のお薬です。 皮下に注射する薬です。 注射の間隔は、6か月に1回です。 これでも骨の破壊が進行するような場合には、3か月に1回に注射の間隔を短縮することが認められています。
プラリアの有効性はどのくらいありますか?
継続年数や年齢の上限などについては、まだ検討の余地がありますが、10年以上使用した患者さんでの有効性と安全性のデータが「プラリア」にはあります。また、80歳以上の方に使用して有効であったというデータもあります。
プラリアの血中半減期はどのくらいですか?
このようにプラリアは血中半減期が長いため、半年に1回の皮下投与によって十分な骨吸収抑制効果を得られると考えられています。 同様に、プラリアによる副作用に対して使用後しばらく間は注意する必要があります。
プラリアは、骨を増やす効果が期待できますか?
「プラリア」は、半年に1回の注射で、骨を増やす効果が期待できる骨粗鬆症治療薬です。 6ヵ月に1回の注射で済む、というのは治療を継続しやすいというメリットです(実際には6ヵ月後の投薬までに、検査やイプリフラボンやタンパク同化ホルモン製剤などの投薬が必要な場合もあります)。 「プラリア」は、骨粗鬆症患者を対象とした国内の臨床試験(DIRECT)において、骨折の発生率を抑制することが確認されています。 外国では、ヨーロッパやアメリカで“閉経後骨粗鬆症”の適応で承認(2010年)されて以来、世界60ヵ国以上で使用されている薬です。
プラリアの作用機序はどのようになりますか?
一般名は デノスマブ になります。 プラリアの作用機序を簡単にお話すると 「破骨細胞を活性化する”ランクル”と呼ばれるタンパク質の働きを抑えることで骨を丈夫にする」 となります。 それではまず骨粗鬆症についてお話していきます。 骨粗鬆症とは? 骨粗鬆症は ”骨がもろくなることで骨折しやすくなる病気” のことをいいます。 私達の体は毎日古くなった骨を壊し、壊した部分を新しく作った骨で修復しています。 これにより健康で丈夫な骨を維持することができるのです。 これを 骨の新陳代謝 、または 骨代謝 と言います。 古くなった骨が壊されることを 骨吸収 といいます。 そしてこれを行っているのが 破骨細胞 です。 逆に骨が新しく作られることを 骨形成 といい、これを行っているのが 骨芽細胞 になります。