気胸には[1]安静、[2]胸腔ドレナージ、[3]手術、といった大きく3つの治療があります。 軽症の気胸の多くは安静のみで良くなります。 少し進んだ気胸は空気を抜いたり(脱気)、細い管を留置したり(胸腔ドレナージ)します。
肺気胸の原因は何?
明らかな原因がなく発症する気胸を「自然気胸」といい、20歳前後の長身、やせ型の男性に多く見られます。 高齢者の場合は、喫煙者で栄養状態が良くないと発症することがあります。 交通事故や高所からの転落などによって、肋骨が折れ、肺に刺さることによって発症する気胸を「外傷性気胸」といいます。
気胸 どんなとき?
気胸とは肺から空気が漏れて肺がへこみ、胸痛や呼吸困難などの症状を引き起こす疾患です。 気胸が発症する原因は患者さんによって異なり、明らかなきっかけもなく発症したり、肺への直接的な衝撃が加わったりすることで発症する場合もあります。 また、何らかの基礎疾患に続発する形で気胸が起こることもあります。
気胸手術どんな?
Q5.気胸の手術はどのように行われますか? A5. 原則として胸腔鏡下肺のう胞切除を行います。 具体的には全身麻酔で3箇所の孔から内視鏡(胸腔鏡)と手術器械を挿入し、胸の中(胸腔)をモニターで見ながら肺表面の袋(のう胞)を自動縫合器という器械を用い切除します。
気胸 飛行機 いつから?
米国の航空医学の学会や英国胸部疾患学会のガイドラインでは、気胸が治癒(ちゆ、治ること)して3週間は飛行機に乗らないよう勧告しています。 またこれらのガイドラインでは、気胸を発症する恐れのある人は、手術など再発の少ない治療を受けたのち、飛行機に乗るべきだとしています。