米国の航空医学の学会や英国胸部疾患学会のガイドラインでは、気胸が治癒(ちゆ、治ること)して3週間は飛行機に乗らないよう勧告しています。 またこれらのガイドラインでは、気胸を発症する恐れのある人は、手術など再発の少ない治療を受けたのち、飛行機に乗るべきだとしています。
気胸 飛行機 なぜ?
航空会社は搭乗を断ります。 気胸になっていなければ飛行機に乗って構いませんが、気胸が起こるリスクはあります。 飛行中の機内は0.75~0.8気圧程度に設定されています。 そのため、肺の中に嚢胞が多数ある方は嚢胞が膨張して破れて気胸をおこす可能性があります。
気胸 再発 何年以内?
A)気胸が手術で完全に治っていれば、旅行しても大丈夫です。 旅行自体が気胸の再発を増やすことはありません。 術後2年とくに術後半年以内は、術後の再発が多い期間です。 気胸を疑わせるような症状がある場合は、必ず医療機関で気胸になっていないか確認して、旅行に出ましょう。
気胸 術後 何日?
今では、胸腔鏡を使って3mm~1cmぐらいの傷3ケ所ほどだけで、肋骨と肋骨の間を拡げずに手術を行いますので、痛みが軽くなり傷跡も小さくなりました。 若い人なら術後は2~5日ほどで退院可能です。
自然気胸 何日?
軽度の気胸で肺の穴が再開通しなければ、漏れていた空気は自然に血液に溶けて消失します。 1~3週間で元に戻るでしょう。 軽度気胸でも、痛みや呼吸困難の症状があれば入院していただいた方が安心です。 中等度気胸、高度気胸中等度気胸や高度気胸のときは、入院し胸腔ドレナージを行います。