切れ痔を治療せずに放置すると、肛門が狭くなってしまう場合があり、これを肛門狭窄といいます。 切れ痔の傷痕がだんだんと固くなり瘢痕(はんこん)化し、結果的に肛門が狭くなってしまいます。 便を排出する肛門が狭く、硬くなる為、便が出し辛くなります。 肛門狭窄がひどくなると手術治療が必要です。
切れ痔を放置するとどうなる?
慢性の切れ痔は、放っておくと肛門ポリープや潰瘍、肛門皮垂(肛門周囲の皮膚のたるみ)が生じます。
切れ痔 どれくらいで?
一般に初期の裂肛であれば、便秘や下痢に注意し、刺激物(アルコール、ワサビ、トウガラシ、コショウ、ニンニクなど)を控えることで7日から14日ぐらいで治ります。 度々切れている裂肛では、2~4週間を要します。
切れ痔 何ヶ月?
再発させないためには、初期の切れ痔であれば最低3週間は治療を続けましょう。 中期の場合は、痛みがなくなってから2~3ヶ月が目安です。 重要なのは自己判断せず、医師の指示を守ること。 痛みが消えて治ったと自己判断して治療を中止したり、治療せず我慢していると、お薬では治せないいぼが肛門の手前と奥にできてしまいます。
何で切れ痔になるの?
きれ痔(裂肛)は、肛門の出口付近の皮膚(歯状線の下にある肛門上皮)が切れた状態で、「さけ痔」とも呼ばれます。 便秘による硬い便の通過や、下痢便の強い勢いなどで、肛門の出口付近が切れたり、直腸肛門部の血液循環が悪くなることが原因です。