青酸中毒【せいさんちゅうどく】 シアン化水素またはシアン化ナトリウム,シアン化カリウムなどのシアン化合物による中毒。 組織の呼吸酵素を不活化させることにより短時間(数分ないし数時間)で死に至らしめる。 チアノーゼ,呼吸困難および停止,アーモンド様の口臭などが特徴。 死斑は鮮紅色。
青酸カリ 即死 なぜ?
青酸カリを飲むと、胃の中で胃酸と反応して青酸ガスが発生、このガスが肺に到達して血液中の鉄分と反応し、各種臓器を細胞内低酸素にして壊死(えし)させることで絶命。 ということは、「なめて即死」はあり得ない。 また青酸カリは反応性が高い物質なので、紙に包んでおいてから飲み物に混ぜても、既に無毒化してるかもしれない。
青酸カリ どのように死ぬ?
正式名はシアン化カリウムといい、自然界には存在しない人工物だ。 胃の中で胃酸と反応することで青酸ガスが発生し、このガスが食道を抜けて肺に到達すると、死に至る。 ちなみに致死量は約200ミリグラム。 だから、青酸カリを口に含んで一瞬で死ぬというのはフィクションの中だけのことだ。
毒で死ぬのはなぜ?
これより、個体死は、「肺」・「心臓」・「脳」の細胞のいずれかが死ぬと、引き起こされるということが分かります。 つまり、毒が個体死を引き起こす理由は、毒が体循環によってこれらの細胞に送り込まれ、そこで毒作用を及ぼして、これらの細胞を死滅させてしまうからです。
青酸カリ どんな症状?
シアン化水素の特異的な症状として、顔面紅潮があります。 さらに、中毒症状が進行すると、バイタルサインが呼吸抑制、徐脈へとシフトします。 胚乳誤食で重症中毒に至ることは稀ですが、もし致死量摂食を仮定すると、血圧低下・不整脈・痙攣・意識障害をへて、ショックへと移行すると考えられます。