日本では、3歳以上の犬の80%以上が歯の病気を発症していると言われています。犬の歯の痛みに気づけずに虫歯や歯周病が悪化し命の危険を伴うケースが増えています。
犬 歯周病 どうなる?
歯周病が進行すると歯槽骨(歯を支えている顎の骨)がどんどん溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちたり、ひどい時には下顎が骨折してしまうこともあります。 また、炎症部位の粘膜では血管に細菌が入り込み、心臓病や腎臓病の引き金になることもあります。
犬 歯周病 何歳から?
犬では3歳以上の子の75%が歯周病になっていると言われています。 猫の場合ですと、ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどの感染症が原因でもっと若いうちから歯周病になっている場合もあります。 歯石の付き方が気になりはじめるのは3、4歳からですが、歯茎のトラブルはもっと前から起こっていることが多いです。
犬 歯周病 なぜ?
歯周病は、動物の歯に歯垢が蓄積することで発症します。 歯垢は細菌の塊で、これを放置すると歯茎に炎症が起こります。 歯茎が炎症を起こすと、歯と歯茎の間の溝が深くなり、ここにさらに多くの細菌が入り込むため、症状が悪化していずれ歯周炎になります。 また歯垢の一部は石灰化して、歯石(通常は薄い茶色)と呼ばれる物質に変化します。
犬 歯周病 どうする?
犬の歯周病の治療法には、どんなものがあるの? 全身麻酔をかけて歯石を除去し、歯周ポケットに入り込んだ歯垢も綺麗に取り除きます。 ぐらつきがひどい歯は抜歯をし、抜いた穴は縫合(ほうごう)します。 歯石を除去した歯の表面をつるつるに磨き、口腔内を徹底的に洗浄します。