犬は、初めての場所に行ったとき、初対面の人や嫌いな人に会ったときなどに震えることがあります。 また、動物病院に入っただけで震える犬もいれば、診察台に乗ると震え始める犬もいます。 あるいは、近所の工事や地震、雷や花火で震える犬もいます。
犬が震えているのはなぜ?
多くの病気では痛みをともなうため、震えることはよくあります。 また、痛み以外でも神経症状として震えることもあります。 原因は、中毒、神経の障害、臓器の機能不全により血中に毒素が溜まる影響によるもの、低血糖などがあります。 また、てんかん発作の予兆として震えたり、あくびをしたりという小さな症状がみられることもあります。
犬はどれくらいでさむい?
生物学的には犬は人間よりも寒さに強いと言われています。 犬の体温は小型犬でも38.6~39.2度、大型犬では37.5~38.6度と人間よりも高いことから寒さに耐性があるといえます。 一般に5度を下回ると寒がってプルプルと震え始めるようです。
犬が急に何かに怯える?
音や環境に慣れさせる もともと怖がりな性格の犬は、音などの刺激に敏感です。 室内にいても、飼い主が何かを落としてしまって、大きな音が出たときや、掃除機や飛行機の音に怯えることがあります。 可能であれば、窓を閉めるなどして、音をさえぎってあげるのが大事です。
犬が唸る時はどんな時?
愛犬が唸るのには、「警戒や恐怖を感じる」「自分の身を守る」「楽しい・嬉しい」「物や場所を守りたい」「要求を通したい」など、様々な理由があります。 その理由を探らず、止めさせようとして叱ると、より唸ったりと問題行動をするようになる恐れも。
犬が震える原因としてどんなものが考えられますか?
―犬が震える原因として、どんなものが考えられますか? 犬は寒さを感じると震えます。 これは、震えることによって熱を発生させる「 シバリング 」という正常な行動であり、私たちが寒くてブルブル震えるのとまったく同じです。
犬は寒さによって震えることがありますか?
寒さによる震えは、体が温まると止まるため、寒さが原因かどうかの判断は簡単です。 犬は、初めての場所に行ったとき、初対面の人や嫌いな人に会ったときなどに震えることがあります。 また、動物病院に入っただけで震える犬もいれば、診察台に乗ると震え始める犬もいます。 あるいは、近所の工事や地震、雷や花火で震える犬もいます。 こういった場合は音だけでなく振動で怖がっており、高い所に逃げようとすることがあります。 恐怖心や警戒心との区別が難しいのですが、犬はストレスを感じて震えることがあります。 中でも環境の変化は、犬にとって大きなストレスと言えるでしょう。 犬も年をとると徐々に筋肉が落ちていきます。 その影響で踏ん張りがきかなくなり、震えるようになるのです。
犬が痛みによって震えている場合はどうすればいいですか?
犬が痛みによって震えていると、飼い主としては、どこが痛いのかを調べたくなるかもしれません。 しかし、むやみに触ると、犬が痛みのせいで防御反応を起こし、ご家族であってもかみ付いてしまうことがあります。 そのため、あまり触れずにそっとして様子を見てあげましょう。 ―犬が寒さで震えている場合は、防寒着を着せたほうがいいのでしょうか。 その際の注意点はありますか? 犬の場合、防寒着を着せても私たちが厚着をして暖まるような防寒にはなりません。 それよりも周囲を暖めてあげたほうがいいでしょう。 また、普段から服を着ることに慣れていれば問題ありませんが、慣れていないと違和感によってストレスになることがあります。 ―犬の震えを予防するには、どうしたらいいですか?
強いストレス時に犬が震えることはありますか?
犬も同様に血管が収縮することでゾクッとした寒気を感じるのかはわかりませんが、強い恐怖や緊張などを感じた時に震えることがあるのは確かです。 ちなみに、京都大学が行ったある実験によると、強い精神的ストレスを受け続けたラットは体温が平熱より2度上がったそうで、強いストレス環境下で体温が上がるということは、闘うにしろ、逃げるにしろ、筋肉や神経など体の組織が最大限に機能できるよう生存をかけた反応と考えられると研究者が述べているのはたいへん興味深いと思います(*2)。 震えることによって体内の熱を産生できるので、強いストレス時に犬が震えるのは、「この状況、なんとかしなきゃ! 」と思っているのかもしれませんね。