不潔行為も認知症老人によくみられる行動異常の1つです。 主に排泄に関連した行動がうまくできないために起こります。 失禁があるために起こっているもの、トイレの場所がわからないために起こるもの、 習慣的行為としての排泄行為の手続きがわからなくなった場合に分けて考えます。
ろう便行為 なぜ?
弄便(ろうべん)の原因 おむつの中の不快感を解消しようとしていることが原因の場合があります。 認知症により排便の感覚はないとしても、おむつの中の便がお尻につく違和感や、蒸れなどの不快感はあります。 このような不快感を解消するために、おむつの中に手を入れて便を触ってしまいます。
認知症 便失禁 なぜ?
認知症によってトイレの場所がわからなくなったり、トイレに行っても間に合わなかったり、便座に座ることがわからないために便失禁してしまうことがあります。 認知症の方にとってトイレの位置がわかりやすくなる工夫が大切です。
便いじり なぜ?
弄便とは 大便をいじったり、自分の体や寝具・壁などに擦りつける行為を「弄便」と言います。 認知症が進行し、便に対する認識が薄れてしまったり、おむつ内に失禁したことによる不快感、羞恥心など、様々な理由によって起こります。 弄便は繰り返される場合が多く、家族が後始末に追われることもあるでしょう。
認知症 不穏 なぜ?
認知症が不穏を引き起こす原因 不穏の原因は、薬の副作用や離脱症状、せん妄など多岐に渡ります。 さらに認知症の場合、身体的苦痛や不安や苛立ちなどの精神的な原因も考えられます。 特に精神的な原因としては、環境の変化に順応できずに不安を感じる方も多いです。